数学は苦手でした。小学生の頃はそんなに思わなかったけど、中学、高校と進むにつれて、どんどん苦手になっていきました。高校ではもちろん文系に進んだから、その頃は「私は文系だから」ということを盾にしていたように思います。そして、大人になってからはと考えると、計算は簡単な暗算はするものの、大概は電卓を使いますし、パソコンでは計算式が入っています。だから計算には困りません。微分積分なんてことも普段の生活には使わないし、そんなに重要ではなかったな、なんて思っていたんです。
けど、先日、読んだコラムによると、ちょっと違うようでした。日常生活の中で、一見関係なさそうでも、数学的な考え方をすれば答えが見えてくるというんです。そこには、何かをわざと挿入することで、ミスをなくすことの説明がありました。それは単純な道案内のときなどでも言えることなんだそうです。特に、車の渋滞の理屈などは言われてみれば……と納得ができます。数学的には前の車との間に決まった車間距離を取って走っていた方が結果的に早いというんです。そもそも前が移動しないことには進めないんだから、前が詰まっているところを詰めると、渋滞が起きて余計に時間がかかるという理論です。確かな理論です。これが数学的な考え方なんですね。他には宝くじが当たる確率についても書いてありました。大人になった今、生活の中での数学的な考え方は意外と面白いかもしれません。