ここ数年思ってたことは、なんだか最近スズメってあんまり見かけないなぁっていうことです。子供のころはもっと沢山いたような気がするし、以前は電線にズラーっと並んでとまっていた記憶があります。それこそ、昔話には人と生活を共にしていたというくらい身近な存在として登場しています。子供のころに読んだ物語には普通に出て来ていましたもの。
特に私の職場付近ではオフィス街だからかあんまり姿を見ません。繁華街にはいるんでしょうか。でも、なんだかイメージが浮かびません。けど、職場の最寄り駅の駅前広場には鳩がいます。そこは駅の広場だけど、毎週末にはフリーマーケットが開催されていますし、公園のような感じです。待ち合わせをする人、お弁当を食べる人、本を読む人、木陰に腰かけてぼんやりしている人など、ほんとうに憩いの場と言ってもいいくらいです。だから、そこには鳩が似合います。通勤で通る時にも、のどかなだなぁって感じるんです。
先日もそう思いながら駅前広場を通りすぎて職場に向かっていたら、道路わきの植木の下に2羽のスズメの姿を見つけたんです。雨上がりだったから歩道にできた小さな水たまりのところにいました。水を飲んでいたようにも、羽を洗っていたようにも見えました。思わず「可愛い」と声に出し、「こんなところにいたんだ」という温かい気持ちになりました。その日私は思いがけない発見に、とってもいい気分で職場に向かいました。