よく新人に先輩が言っていることに「メモを取れ」ということがあります。一般社員であっても朝礼のときにメモを取る人、取らない人がいます。でも、それによって何事にも意気込みや向かう姿勢が違うように思えますよね。もちろん、そんなことをしなくても全て頭に漏れなく入って忘れることがないというのなら必要ないかもしれませんけど、それはまず無理でしょう。真剣に聞くのであれば、ただ聞き流してはいけませんものね。
先日、『名経営者たちはメモを取る』というコラムを読んだんですけど、彼らはさすがだなって思いました。まず、松下幸之助さんは大企業の経営者になってからも、役員から現場で働く社員まで、全ての人の声にメモを取りながら真剣に耳を傾けていたというんです。そして、新入社員に対しても話を聞いた後には、「ありがとう」とお礼を述べていたそうなんです。常に、素直さと謙虚さを重んじる人だったんです。その他にも幾人かのエピソードが載っていましたけど、やはり名経営者と言われる人たちは、部下の話を聞いてメモを取っているんです。自分より下の立場の人を見下したりせず、中途採用や新入社員だからこそ感じる新鮮な意見に耳を傾けることができる謙虚さを持っているんです。
ややもすれば、人間は自分の地位やキャリアにあぐらをかいて傲慢になりかねません。自分は大丈夫かなって常に振り返り、名経営者の人たちの素直さや謙虚さを見習いたいですよね。