先日のことです。目を疑う光景を見てしまったんです。電車を乗り換えた時、席はいっぱいだったからつり革を持って立ちました。もちろん読書は諦めました。「発車まで2分お待ちください」というアナウンスを聞きながら、何気に座っている人を見ていました。見ると、私の前に座ってる男性は二人とも本を読んでいました。ハードカバーではなく、文庫本かソフトカバーの新書といったところでしょうか。何を読んでるのかなと思わず上から覗いてしまいました。けど、文庫本だから文字が小さくて、その種類どころか小説なのかビジネス書なのかもわかりませんでした。もちろん、他人の本に顔を近づけることなんて怪しすぎてできませんしね。でも、ふと後ろを振り返ったら、立っている男性も本を読んでいて、結構男の人の方が読書家が多いのかなって思えました。そうこうしていたら、「ドアが閉まります」とのアナウンス。そのとき、エスカレーターを駆け下りてくる男性の姿が目に入りました。「あー間に合わないな」って思って見ていたら、やっぱりその人が電車に近づいた時にはすでにドアは閉まっていました。でも、その人が信じられない行動に出たんです。なんと手でドアをこじ開けようとしたんです。私はビックリです。たぶん見ていた他の人たち全員が驚いたと思います。車掌さんか駅員さんかがマイクを使って響き渡る声で「ドアは閉まっています!」って叫びました。その人、よほど、その電車に乗りたかったのか。けど、ダメです。危険ですし、そもそも手では開きませんしね。人間は時々信じられない行動をしてしまいます。