ある日何気なく付けていたテレビの旅番組で、ガラスペンの工房に立ち寄った映像が流れてきました。色とりどりの美しい透明感や、微細で見るものを魅了する芸術的な表現に、思わず私も作業の手が止まります。職人さんの緻密な技術も素晴らしかったです。
その番組を見た数日後、まるでタイミングを合わせたかのようにガラスペンをプレゼントされました。私が好むであろう色のインクもいくつか一緒にです!とはいえ、私はガラスペンは使ったこともありません。他の愛用者の方がどう使っているのか調べてみると、文学作品を題材に書写をしている方がいらっしゃいました。書写用に文学作品を使ったお題を掲載しているところもあり、私もさっそくお題を物色してみたのですが、何百ものお題がありなかなか決められませんでした。大半はもちろん知らない作品です。でもその中から読んだことがある作品を見つけると心がワクワクしました。初めての作品でも、心を打たれる文章がその本を読んでみたいと思わせてくれます。
ガラスペンの書き心地は、思った以上にスラスラと気持ち良かったです。お題は作品の中のほんの一部で作品によって長さもバラバラですが、どの作品も区切りよい書きやすい長さだと感じました。今回は数多あるお題の中から、私にとってすごく思い出深い作品を見つけ書きました。出来るだけ日課にして、知らない作品にもどんどん触れていきたいと思います!