ここ数日、ひどく暑い日が続きますね。天気予報で30度を超える日々が続くと、げんなりすると共に、今年も夏が来たな、としみじみするものです。
暑いのは嫌なんですが、夏は嫌いじゃないんですよね。朝のちょっと涼しい時間の空気感や匂い、青々とした木々の姿、蝉の声、夏ならではの情景に心奪われてしまいます。
そんな夏の風情を表す夏の季語があるのですが、個人的に好きだったものを紹介していこうと思います。
・蝉時雨
ここ数日、朝起きて蝉の鳴き声を聞いて夏が来たな~と実感しています。そんな蝉の声がうんざりするくらい一斉に鳴く音を蝉時雨(せみしぐれ)と言います。
蝉時雨、と聞いて思い浮かべるのはアブラゼミの鳴き声なのですが、その中に時折ツクツクボウシやひぐらしの声が混ざると、ちょっとレア感があって嬉しくなりますね。
・影涼し
言葉のまま、影が涼しいことを言います。夏になると、毎日のように日傘をさして日除けをするのですが、そうしていてもついつい建物や木の陰を探してその下を歩いてしまいます。
・夜半の夏
よわのなつ、と読みます。つい夜更かしをして短くなってしまう夏の夜のことです。日本の夜は日差しはないものの蒸し暑くて寝苦しい日もあると思います。そんな中、寝れずについ夜更かしをしてしまうことがあるのですが、こんなきれいな言葉がついているなら夏の夜更かしもちょっと特別に感じますね。