「モテる」ということは罪なこと。
それは男性から熱烈なアプローチを受けたことがない私が、先日読んだ漫画から抱いたことです。ヒロインは仕事ができて、仁義を通すことができる筋の通った二人の男から求愛を受けております。「あー羨ましい」そんな気持ちが起こり、その思いが沸騰するかのごとく溢れかえった時、ふとあることに気付きました。それは「他者から好意を受けるということは、嫉妬や裏切りの標的となり深く傷つくことも多々ある」ということです。なぜならば、ヒロインの心が揺れ動くなかで、関係をこじらせてしまい思いつめた婚約者からひどい裏切りを受けたからです。その出来事は後に非常にドラマチックな展開を見せるのですが、もし私がその裏切りを受けてしまったら、一生立ち直ることの出来ないと強く感じました。しかしながらそこからもう一人の男性がヒロインの傷を受け止め、次第に二人の仲が深まってゆくというストーリーに憧れの念をも抱いたものです。そして恋愛とは体力と気力が必要なことを、改めて知ったのでした。
恋愛せずにパワーを温存している方が楽だと思ってしまうこともありますが、愛することは人生に必要なものです。誰かと寄り添い、お互いの足らないものを助け合いながら埋めてゆく。こうしたことを学ぶことができるのは愛することの特権でもあり、その気持ちを大切に紡ぐことで開けてゆくことはたくさんあると思うのでした。